山野草の宝庫伊吹山

伊吹山に咲く花 伊吹山の地図

 伊吹山は花の百名山の一つとしても有名な山で、春から秋まで数多くの山野草が咲きまさに山野草の宝庫だ。伊吹山は石灰岩の山で、石灰岩質特有の珍しい花も多く、「イブキ」とつく名前の花も数多く見られる。登山道がよく整備され春から秋まで多くの山野草が咲このすばらしい景観と豊富な山野草をだれでも楽しむことができるすばらしい山だ。

 ロープウエー駅から山頂まで  (写真をクリックすると拡大画像が見られます)

 伊吹山は山頂まで自動車道路があり車で容易に山頂へ行くことができるがそれではせっかくの伊吹山の魅力の一部しか見ることができない。登山道を歩き数多くの山野草に出会ってこそ伊吹山の魅力に接することができる。登山道はふもとからロープウエーで3合目まで行きそこから山頂まで歩くのが一般的だ。

 ロープウエーを降りると数多くの山野草が咲く広い草原が一面に広がる。ここではウツボグサ、ハクサンフウロ、キバナノレンリソウなど多くの花が見られ、草原を過ぎるといよいよ登山道となる。石の多いやや歩きにくい道だが危険なところは無い。道の脇は潅木林が続くが足元には珍しいイブキフウロの花も見られる。
 岩の多い道が終わると再び広い草原に出るここがちょうど5合目でベンチや売店なども有る。

 ここから山頂までは草つきの斜面が続きまさに山野草の宝庫の中を歩く。道は斜面をジグザグに上がり、途中休憩場所もあるのでゆっくり花を楽しみながら山頂を目指す。歩き始めは黄色のウツボグサやレンリソウなどが多く見られたが高度を増すにつれオドリコソウやカノコソウが多くなりさらに上がり山頂近くになるとクサタチバナやグンナイフウロなどが目立ってくる。


  
 
 
  

 

 山頂一帯 
 
 
 
 
 

 2時間あまりで急斜面のジグザグ道も終わり山頂に到着する。広い山頂には売店も多く登山客であふれ大変な賑わいだ。多くの登山客は下から歩いてきた人たちではなく、車で山頂直下まで来てそこから歩いてきた人が大部分だ。
 広い山頂は一面の花畑でグンナイフウロやキバナノレンリソウ、ヒメレンゲのほかタンポポ、アザミといったなじみの花なども多く見られる
 山頂には周回道があり広い山頂を一周することができる。山頂を過ぎると広い草原になりイブクトラノオやキバナハタザオ、カノコソウ、グンナイフウロなどの群落がありそのほかにも沢山の花が見られる。
 半周して反対側に出ると様相は変わり小潅木などが多くなりやがて山頂直下の駐車場に出る。
 駐車場から山頂へは3コースあるがどのコースも花は多いがコースによって見られる花は違うので案内などを参考にコースを決めるとよい。駐車場から山頂へのコースも花は多く、特にこの時期にはクサタチバナの大群落が見られる。
  

 8月上旬の山頂風景

7月末から8月始めにかけ山頂一帯は一面色鮮やかな花で覆われ、その美しさに驚き感動する。
 登山道を上がって来ると山頂近くの斜面はシモツケの群落になり一面ピンク色の海になる。さらに山頂に向かうとメタカラコウの群落が現れあたりは黄色に染まり、さらにその先には紫色のクガイソウの群落へと続き山頂一帯は言葉では表現できないほどの美しい光景が広がる。
 さらに山頂から先の広い草原に出てもなおこの色鮮やかな花園は続きまさに雲上の楽園を見るようだ。

 

 

 
  
  
 
2005/06/25
2005/08/06
Kazuo Hirose