(2006/10/10) |
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栗駒山は東北中部宮城県と岩手県の県境に位置しなだらかな稜線を持つ独立峰で夏の高山植物、秋の紅葉の美しい山で多くの登山客でにぎわう。今回は紅葉たけなわの10月10日、イワカガミ平の中央登山道から山頂をめざし、東栗駒山経由で下山した。あいにく直前の暴風で紅葉は大部分が散ってしまったが秋晴れの中、点在する紅葉の登山道と雄大な景色、悪路の下山道と変化ある山歩きが楽しめた。 | ||
栗駒山の登山口は宮城県側のイワカガミ平と反対側の須川温泉からが交通の便もよく多くの登山者に利用される。下山は東栗駒山経由で出発点のイワカガミ平へ戻ったがこの道は悪路が多く両方を歩くなら逆コースでのぼりを東栗駒山経由にしたほうがらくだ。
平日の早朝に登山口のイワカガミ平に到着したがすでに駐車場はかなりの車で駐車スペースも残り少なくなっていた。駐車場の脇に東栗駒へ行く登山道と栗駒へ行く中央コース登山口がある。中央コースは石畳のよく整備された道で小潅木の林の中を緩やかな道が続く。この時期例年ならば一面の紅葉の中は歩くことができるが今年は数日前の暴風で紅葉のほとんどが散ってしまいややさびしい光景になってしまった。 |
イワカガミ平(8:27) |
中央コース登山口(8:31) |
登山者の列(8:52) |
背後に広がる景色(9:10) |
登山口から次第に高度を上げるにつれ視界が徐々に開けてくる。栗駒山は独立峰でなだらかな斜面を持つ山のため視界はすこぶる良好で雄大な景色が展開する |
石畳の道が終わると前方の視界が開け目の前に雄大な栗駒山が現れる。山頂付近はすでに紅葉は終わりすそにわずかに紅葉が残っているだけだ。道は平坦になり草原の中をしばらく歩くと赤茶けた火山岩の道に変わる。道は次第に傾斜を増し階段状になる。しかし傾斜はそれほどきつくはなく雄大な栗駒の景色を見ながらのぼりつづけると東栗駒山からの登山道と合流する。 |
雄大な栗駒山(9:22) |
山頂までの登山道(9:27) |
東栗駒コースとの合流点(9:37) |
山頂直下(9:43) |
ここまでくると山頂も間近、傾斜の増した階段を一気に上ると栗駒山の山頂に到着する。山頂はさえぎるものもなく360度の展望が得られる。 |
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山頂からの展望(9:46) |
山頂からの展望(9:48) |
山頂からは一旦同じ道を下り東栗駒山コースの入る。最初は急なくだり道で小石の敷き詰められた道が続く。やがて道は平坦になりまわりは草原になる。夏の時期なら高山植物が咲き誇る美しいところだろうが今は一面の枯れ草だけの単調な景色になる。 途中から沢道になるがすぐ再び草原の中の平坦な道に戻りやがて裏掛への道の分岐点に出るので東栗駒への道をとる。 |
東栗駒への下山道(10:06) |
後掛との分岐点(10:17) |
東栗駒へののぼり(10:28) |
最初のピーク(10:31) |
道はなおも広々とした草原の中を歩きやがて道が次第にぬかるんでくる。のんびり歩いてきたがここからしばらくは泥道との戦いが続く。泥道を抜けると東栗駒への緩やかな登り道になる。上りきると大きな岩が現れるがここは山頂ではない。東栗駒は明確なピークがなく平坦な尾根道が続くので山頂はもう少し先になる |
平坦な稜線を歩くとやがて東栗駒山の山頂を示す標識が現れる。ここから少し下り道になる。このあたりの景色は特に雄大で右は栗駒山の伸びやかな稜線が広がり左は紅葉に覆われた東栗駒山の斜面が続く。 | 平坦な東栗駒の稜線(10:41) |
東栗駒山山頂(10:44) |
東栗駒の下山開始(10:45) |
東栗駒の下山開始(10:47) |
東栗駒の斜面を覆う紅葉(10:48) |
やがて道は林の中へと入りしばらく歩くと突然目の前になめ滝が現れる。すべり安い滝を慎重に対岸に渡ると道は沢の岩を飛び石伝いに下る。沢を離れほっとするのもつかの間道はここから先は悪路の連続となる。ぬかるみあり、大きな段差あり、滑りやすいところが連続しいつこの悪路から抜けられるかとうんざりしながら下る。道にはところどころ紅葉の美しいところもあり悪路くだりに一息つくことができる。 | 突然ナメ滝が道をさえぎる(11:13) |
沢沿いの道がやっと終わった(11:24) |
悪路が連続(11:38) |
イワカガミ平到着(12:06) |
なめ滝から45分ほどの悪路くだりもやっと終わり出発点のイワカガミ平に到着した。中央コースと東栗駒コースはまったく別の山の登山道ほどの差があった。単調な中央コースにくらべ東栗駒コースは悪路の連続だったが変化があり楽しかった。 |
山と花のアルバム
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