山中湖畔にある石割り山は富士山の絶好の展望台で、山頂からは富士山をはじめ山中湖周辺の山々や南アルプスを一望できる。
途中の石割神社には山名の由来にもなっている大きな岩の割れ目があり、善人はここを通ることができるが悪人は途中でつかえて通れなくなるという。
登山口には神社の駐車場がありここまで車で来ることができる。駐車場の前の川を渡るとすぐ神社への入り口となり、ここから長い長い石段の上りが始まる。急いで上ると途中でばてててしまうのでゆっくり上ろう。
足が疲れてきたころ立ち止まって後ろを振り返ると背後に三国山が姿を現す。
うんざりするほどの長い階段を上りきるとやっと避難小屋に出る。一息ついてから後ろを振り返ると富士山の美しい姿に一瞬疲れを忘れてしまう。
避難小屋にはベンチがあるのでここで少し休憩してから出発する。ここから先は林の緩やかな道になる。晩秋から早春の時期なら木々の間から美しい富士やこれから目指す石割り山を眺めながら、新緑や紅葉の時期なら美しい林の中をのんびりと歩くことができる。
しかし平坦な道も次第に傾斜を増す。疲れたら石割神社まで車道があるのですこし遠回りになるが車道を歩く方が楽だ。
登山口から30分ほどで石割神社に到着する。
神社の右に石割神社のシンボル、大きな石の間の狭い隙間がある。前回は途中で動けなくなるといけないと思いここを通らなかった。でも今回はいけるところまで行くことにした。実際中に入ると思った以上に隙間は広く、日ごろの行いが良いのか楽々通り抜けることができた。
神社の先は山頂まで傾斜のややきつい樹林帯ののぼりになる。このころになると石段歩きの疲れがこたえてくる。途中には休憩できるところもあるのでゆっくりと登ればよい。山頂までは20分ほどで到着する。
急なのぼりが終わると石割山の山頂に到着だ。山頂に立つと前方には美しい富士がそびえ、その右にはまだ残雪で真っ白な南アルプスの山が右側の視界いっぱいに広がる。
富士の展望を十分に楽しんだら山頂の裏側にまわると杓子山をはじめとして富士五湖周辺の山が見られる。
周辺の景色を一通り楽しんだら再び山頂に戻り大パノラマを前に昼食をとる。コンビニの弁当もこの雄大な景色があればどんなご馳走にも勝る。

山頂からの展望はいつまで見ていても飽きないがそろそろ先に向かうことにする。この先は急なくだり道になり一気に下ると松林の樹林帯になる。
振り返ると石割山の山頂がずいぶん高い。
この先は大平山まで緩やかな起伏の稜線が続く。平坦な松林の尾根道を前方の富士の姿を見ながらのんびり歩くと小さなピークにでる。
このピークを過ぎると見晴らしのいい緩やかなくだり道が続く。まだ春の気配が感じられないが足元にはそろそろ草花が咲きはじめている。もう少しすればこのあたりの桜も枝いっぱいに花を咲かせることだろう。
道を下りきると標識が現れる。ここから左に進めば平野に下るがこの先を少し行くと展望の良いところがある。道はほとんど平坦で5分ほどで前方が開けてくる。
ここからも山中湖から富士、南アルプスの展望がすばらしい。この先道はさらに別荘地帯の脇をとおり大平山に続くが、帰りが遠くなるのでここで展望を楽しんだら先ほどの標識まで戻る。
標識まで戻り平野へのくだり道に入る。緩やかな展望のいい道がしばらく続き、山中湖から三国山の景色を見ながらのんびりと歩くと次第に樹林帯に変わる。
樹林帯に入るとほとんど展望はなくなるのでひたすら下ると途中ベンチが現れる。ここからは山中湖の展望が楽しめる。このベンチから30mほど先に標識があり道が二手に分かれるので標識の後ろの道を下ると登山口の駐車場に出ることができる。
山と花のアルバム  
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