丹沢シダンゴ山と宮地山
丹沢シダンゴ山と宮地山
寄(やどりき)バス停から大寺集落を通りシダンゴ山へ
小田急新松田からバスで終点寄まで行き、バス停から大寺の集落を抜けてシダンゴ山へ向かう。車の場合もバス停の向かい側に広い駐車場がある。
集落の中の道は狭く入り組んでいるがところどころにある標識を頼りに登山道を目指す。大寺の集落を抜けると茶畑の広がる急斜面の道になる。先に行くにつれ道はさらに急勾配となり20〜30分ほどで鹿よけの柵に到着する。扉を開けて中に入ると杉林になり、道も次第にゆるやかになる。
道は緩やかになるがこの先頂上までづっと杉林が続きほとんど展望も無く単調な歩きになる。
杉林ノ中を20分ほど歩くと道は山の反対側になる。杉の木の間からこれまで見えなかった伊勢沢の頭や桧岳の姿が見えてくる。
歩き始めて1時間半弱でやっと杉林が終わり前方が開けてくるとシダンゴ山の山頂に出る。
シダンゴ山の山頂は360度さえぎるものも無く展望はすばらしい。前面は相模湾が広がり、房総半島から伊豆半島まで、右手には伊豆から箱根の山に続き富士の姿が、背後には伊勢沢の頭から鍋割山、塔ノ岳、大山と東丹沢の山が続き、その先は相模湾へと続く。
シダンゴ山とはちょっと奇妙な名前だ。この名前の由来は、欽明天皇の代に仏教を伝える仙人がこの山に居住し仏教を宣揚した。この仙人をシダゴンと呼んだことが地名の由来という。シダゴンとは梵語で羅漢を意味するが、シダゴンが転じてシダンゴになったといわれている。
シダンゴ山から宮地山へ
シダンゴ山で十分展望を楽しんだら宮地山へ向かう。山頂からはすぐ杉林の急な下り道を5分ほど一気に下ると道は直角に曲がる。直進はだるま沢の頭へ続く。右手にはだるま沢の頭とその奥に高松山が見えてくる。
道はなおも杉林の下りが続く。やがて杉林が広葉樹の林に変わり道が上りになりピークを通過する。しかしここはまだ宮地山ではない。宮地山へはここからさらに下る。
広葉樹の下り道をなおも下ると途中林が切れ大寺の集落が現れる。さらに下ると道は登りになるがここから出発点の大寺へ下ることができるが、宮地山はこの先にあるのでこのまま緩やかなのぼり道を進む。5分ほどで宮地山山頂に到着する。
宮地山は周りを杉林に囲まれているので展望は利かない。下山は来た道を少し戻って大寺集落へ下るか、田代集落へ下ってもよい。30分くらいで寄のバス停に到着し、およそ3時間程度の山歩きが終わる。
2003/12/14 山上遊歩人
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