丹 沢 の つ つ じ 開 花 履 歴
5月末から6月始めにかけて丹沢の稜線一帯は新緑の時期を迎えます。西丹沢から丹沢山にかけての稜線には丹沢の白い妖精ともいわれるシロヤシオやミツバツツジの花が枝いっぱいに花を咲かせます。しかし、シロヤシオツツジは気まぐれで、数年に一度、長い眠りから覚めたかのように突然枝いっぱいに花をつけます。 ここ数年の状況を見ても明確な周期性や気象条件との因果関係があるのかわかりません。そのため予測の参考にしていただければと思い過去の状況を紹介します。なお、情報のない年、周期や予測方法などご存知の方はぜひお知らせください。また各地の情報などもお聞かせいただければ幸いです。
2006
(E)
2005
(B-)
今年は昨年と打って変わって寒い日が続き桜の開花も4月に入ってからだった。そのため今年の開花は遅いと思い5月8日に雨山峠へ出かけた。残念ながらすでにピークは過ぎており花付きも今年も悪いようだった。同日三国山へも行ったがこちらはまだつぼみだった。しかもほとんどつぼみもみられず今年もはずれ年の気配。 5月21日畦ケ丸へ出かけた。すでにミツバの時期は過ぎていたが今年は春が遅くしかも5月は気温の低い日が多かったせいか山頂ではちょうど満開だった。花付きは昨年に比べるとよいが並といったところだろうか。稜線ではちょうどシロヤシオも満開でこちらは花付きもよくどうやら今年は期待できそうだ。 5月27日に檜洞丸ツツジ新道へ行った。ツツジ新道上部では4年ぶりにツツジがみれれほぼ満開の状態だった。箒沢分岐あたりから上ではまだつぼみが多く例年より開花は少し遅い。 花の開花状況は4年ぶりにまずまずの状態だったが葉がやや多く、木全体が真っ白になるほどではなかった。全体的にはCレベルからt部分的にBレベル。また三つ葉ツツジがあまり見られなかったがおそらく開花の遅れと思われる。
今年は久しぶりに花が見られたが、さて来年はどうなるのだろう。過去の例では数年花付きが悪いとCレベルの年がきて、その次の年はAかBレベルになる例がおおいようだ。ということは来年は当たり年ということになるのだが。
2004
(D)
今年は異常な暖冬で3月20日に都内でも桜が開花しツツジの開花も早そうだ。4月25日に三峰山では山頂がすでに満開、シロヤシオの花も咲き始めていた。しかし花つきは悪い。4月30日に西丹沢の畦が丸へ行ったがほとんど花は見られず、わずかに山頂付近でミツバの花が見られただけでつぼみも花びらの散った後もほとんど無かった。5月8日山中湖近くの三国山へ行ったが山頂一帯で数本の木に花が咲いていたのみで、つぼみも散った花びらも見られなかった。
本来ならば5月末が時期だが今年は残念なが1週間遅れての檜洞行きとなってしまった。箒沢からツツジ新道を歩いたが案の定ツツジはすでに散った後でミツバツツジがツツジ新道出会い付近でで見られただけだ。シロヤシオもほとんど散った後でわずかに数輪見られただけ。しかし散った後を見ても花は少なく、おそらく今年も残念ながら花付は悪かったようだ。 これで3年花付が悪い年が続いている。毎年のように天候異変が続いているが来年はそろそろ期待できるのでは?
今年は昨年とは反対に寒い日が続き桜の開花も遅かった。5/4雨山に行ったがすでにミツバツツジはほとんど散った後だった。花付もそれほど良くはないようだった。5月10日山中湖近くの三国山に出かけたが昨年とは打って変わってまったくツツジの花はさいていない。つぼみもまったくついておらず今年は期待できない。 5月末、丹沢のシロヤシオの時期にまったく予想もしなかった台風により、今年はとうとうツツジの花を見ることはできなかった。 (5月16、17日アケボノツツジで有名な四国西赤石山と石鎚山に登った。残念ながら西赤石山のアケボノツツジはすでに散っていたがミツバツツジはきれいだった。石鎚山の中腹のミツバツツジもとてもきれいで、山頂付近ではアケボノツツジがちょうど満開だった)
2002
(C-)
2002年は記録的な暖冬で関東地方では3月末には桜が散ってしまうほど季節の訪れが早かった。4月27日に雨山峠、5月19日に畦が丸、そして5月25日に桧洞丸へでかけたが、雨山峠まではまったくといっていいほど花は咲いていなかったが峠の先では少し花が見られた。畦が丸は時期的に遅かったためか途中ではミツバツツジはほとんど見られず山頂付近で少し咲いている程度。桧洞丸はちょうど時期的にはよかったが昨年に比べかなり花は少なく、シロヤシオも葉が目立ち花はまばらについている木がおおかった。残念ながら今年は丹沢はどこも花付きが悪かった。しかし5月12日山中湖の近くにある三国山ではミツバツツジが小ぶりながら比較的よく咲いていた。
2001
(B)
今年は4月の気温が高くミツバツツジの開花が1週間ぐらい早かった。シロヤシオも早いかと思っていたがが5月26日の桧洞丸頂下の箒沢分岐付近ではちょうど満開から7分咲き程度で例年とほぼ同じであった。 花つきは最高の時に比べるとやや少ないが、どの木にもムラなく花が付き、花が咲いている範囲が例年より広範囲に及んでいるように感じた。また赤紫のミツバの花とのバランスがよく彩りも華やかだった。下山に取った箒沢へのコースもアカ、シロの花が大変よく咲いていた。 感覚的には最高の年に比べ少し花の量が少なかったが久しぶりにシロヤシオの美しい年だった。
(2001/5/26 桧洞丸つつじ新道から山頂へ。山頂下分岐から箒沢へ下山)
2000
(C)
桧洞丸稜線の直前からシロヤシオの花が見られるようになったが、花のつきはピーク時に比べると半分ぐらいでミツバのムラサキが目立つ。 稜線に出るとツツジの花は多くなるがシロヤシオの花のつきがやや少ないせいか、ミツバツツジのピンクとちょうどいい具合にバランスし色のコントラストが美しい。箒沢の分岐付近は最も花が美しく、特にミツバツツジの花が大変きれいに咲いていた。桧洞丸の頂上へ向かう途中のバイケイソウの中にもシロヤシオが何本もあるがまだ3分咲き位でつぼみがおおい。 (2000/6/2 桧洞丸つつじ新道から山頂にかけて)
1999
丹沢山堂平から山頂までまったく花は見られない。丹沢山で数輪の花を見ただけで最悪の年だった。 (99/5/23 丹沢山堂平から山頂一帯)
1997
丹沢山堂平からの道と合流する地点の近くでやっと地面にちらほらと白やしおの花が見られるていど。ガレ場を過ぎたところに紫色のつつじが咲いている。一昨年には全く見なかったが今年は紫の花が多い。頂上に近づくにつれ次第につつじの花も多くなり、頂上付近まで来るとようやく白ヤシオの花が見られるようになった。ちょうど満開だが花の数は少なく葉が目立つ。頂上付近は白ヤシオと紫のミツバツツジがちょうど満開である。しか一昨年の滝のように咲き乱れる姿は見られなく花つきはあまりよくない。三峰の方も白より紫の方が多くちょうど満開で赤と白の花が同時に咲いている。 (97/5/28 堂平~丹沢山山頂および三峰稜線)
1995
(A)
1994
(C)
桧洞丸つつじ新道上部からミツバツツジの花が見られるようになる。しかし白ヤシオの花は少なく既に散っているようだ。高度を上げるに従いツツジの花は一段と増し、枝一杯にアカムラサキの花をつけたミツバツツジがそこここに見られるようになる。箒沢への分岐点に近づくと立派なミツバツツジの花に歓声が次々と聞こえてくる。 今年は白ヤシオの花は余り見られないが、代わりにミツバツツジが満開で清楚な白ヤシオと対象的に一面ピンクに覆われ華やいだ雰囲気である。箒沢のコースもミツバツツジの花は多く、これまでにない美しさであり、ブナの新緑とのコントラストがすばらしい。 (94/5/29 つつじ新道から桧洞丸 山頂を経て箒沢へ下山)
1991
1990
1989
昨年同様桧洞丸つつじ新道をから山頂まで歩いたが山頂付近でちらほらと咲いている程度で、昨年のような目を見張るばかりの花を見ることはできなかった。 (89/5/28 つつじ新道から桧洞山山頂)
1988